バブル型と不況型
バブル型倒産から不況型倒産へ、というのは少し前によく耳にしました。言い換えればBS倒産からPL倒産へ、ということです。
本業は大丈夫なんだけど過去の不良投資(多くは投資不動産や絵画等)による負債過大により資金繰りが破綻する、というパターンからそもそもPL、とくに売上低迷が原因となって資金繰り破綻する、というパターンにシフトしている、ということです。
現状は、中小企業の場合は後者がほとんどだと思われます。
NPLセールの査定をしていてもそれは実感できます。
7,8年前に某大手銀が合併前の最後の夏にまとめて処理した案件にはバブル型案件がたくさんエントリーされてましたが、最近合併後の同じ銀行から出されたバルクはほぼ全銘柄不況型案件で、貸し出し後3年を経過していないようなものもありました。事業実態なし、社長への保証履行請求が残っているだけ・・・しかしどうやって回収すんの、というのがたくさんありました。
ただそのあたりは銀行間で温度差というか進捗度が違い、同時期の処理でもいまだにバブル型の案件がたくさんあるところもあり、それは一般論的に言われている銀行の実力とおそらく一致しているのだと思われます。
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